この国にどうして未だにあるのかわからないもの
〜この国の真の支配者〜
僕達がいるこの日本と言う国、実は裏から支配されているとしたらどうしますか?
実はいろんな物に無意識のうちに操られているとしたらどうしますか?
実はこの国の人のほとんどは無意識のうちにある人たちの力によってコントロールされているのです。
果たしてそれはどういう人たちでしょう?
その人たちがいなくても今の日本の仕組みの中では成り立つのです。
この国を裏から操っている人たち、それは問屋と呼ばれる人たちです。
実はこの国って問屋の思うつぼなんですよね。
そもそも問屋というのはこの国独自のものなので別になくても構わなかったりします。
もちろんこれは問屋全てにいえる事ではないと思いたいですが少なくとも現在においてその割合は増える一方
だと思います。
この国で売られている商品の大部分は問屋を介することで店頭に並びます。
そのことを念頭にこれからの文章を読んでください。
ではどうして問屋がこの国を”操っている”と言えるのかを説明してみようと思います。
とりあえず大きく分けると2つのパターンに分類されます。
ひとつめは売れている商品の流通を一方的に止めるもしくはゆっくりにすること。
もうひとつはあたらしく売り出される商品の流通を意図的に少なくすること。
前者の場合はこれによって消費者の購買意欲を無駄に煽ったり品切れ感を出すことで需要と供給のバランスを
崩し多くの人が買い求めるように仕向けます。
後者の場合は新商品の流通を少なくする(場合によっては出さない)事によって消費者の購買意欲を出させそ
れによって人気を持続させようとします。
こういうこと自体は昔から行われていました。
しかし今の時代の場合、”インターネット”というものの登場でそれはさらなる方向へと進み、そして異常とも思え
る世の中を作り出しました。
すこし考えてみてください。
この国にある商品のほとんどを思いのままにできる力を持った人がネットをするとどうなるのかを。
もしそんな力を持っていたらあなたならどうしますか?
きっとこう考えてしまうはずです。
こんなに便利なものがあるのだからこれを使って大儲けできないだろうかと。
これを使って商売すれば店に卸すよりも儲かるのではないのかと。
もし店頭に全く流さなかったら多少高くても買う人はいるんじゃないかと。
こんなことを考え出したらもう止まりません。
その結果生まれたのが今のような日本というわけです。
そもそもたとえ総理大臣だろうが天皇家であろうが何も買わずになんて生活できないのです。
極端なことを言えば日本中の問屋が全く商品を卸さなくなれば食べるものはなくなり人々は飢え、何かをしよう
にも何もできないためこの国は1ヶ月も経たずに消えてしまうでしょう。
まさにこの国は”問屋”によって操られているのです。
とりあえず詳細についていくつか例を挙げていきます。
食品ならばあるテレビ番組で紹介されたとします。
するとその影響で多くの主婦をはじめとした客が殺到します。
当然飛ぶように売れるわけですがここでその食品の流通を一時的にストップするとします。
これによって消費者側には”買いたくても買えない”という欲求が生まれ、それはそれまで興味を示さなかった人
の興味を引き立てることにもなります。
食品なんてものはまだ安いから良いもののこれがおもちゃ、ゲームソフトなどの高めのものになったとしたらどう
なるでしょうか?
ここからが僕がこんな文章を書きたくなったきっかけだったりするのです。
まずはおもちゃの話から
1年ほど前、僕はあるおもちゃにものすごい期待を寄せていました。
ヒットさえも確信していたほどでした。
そして、そう確信していたのは僕だけではなかったのです。
そして僕はある種の不安のために発売日前に自分なりの手段で手に入れました。
そして迎えた発売日、その商品はどこの店にも入荷などされていませんでした。
しかし欲しい人はたくさんいます。
発売元の企業だってちゃんと出荷はしていました。
でもどこにもありません。
そのためかCMは自粛されました。
インターネットで他に買っている人がいないか調べてみても他に誰もいません。
では出荷したはずの商品はどこにいったのでしょう。
それはオークションに流されていたのです。
僕は本当に頭にきました。
どこにもないはずのものがここでは大量に売られていたのでした。
さらに出品理由を見ているとさらに怒りが沸いてきました。
息子のクリスマスプレゼント用に買ったのですが息子に他のが欲しいと言われたのでいらなくなったので出品し
ます。
ってこれで1つならまだ信用もできますが定価4980円もするものが5つセットで出されています。
あの〜、どうやったらこの商品を5つもひとりで入手できるのでしょうか?
これは間違いなく芝居です。
こんなのばっか。
しかしどこを探してもないものがあり、その上求めている人数が多いということで商品の値段はうなぎのぼり。
年明けには1個あたりの相場が2万円前後にまで膨らんでいました。
多分、問屋側からしてみればこのおもちゃは絶対にヒットすると思っていたのでしょう。
しかしこの場合、最後までこんな状態でついにはメーカー側の販売断念によって広がりを見せる前に終わってし
まいました。
つまりこの場合、ヒットの可能性があったものを結果的にはつぶしてしまったというわけです。
次にゲームの話
今年の初めにある新型ゲーム機が発表されました。
それはあまりにも突然の発表だったためにゲームショップは予約を取りませんでした。
正確には”取ること”ができませんでした。
しかし発売日は近づきテレビではバンバンCMが流れています。
しかしどこの店も入ってくる数があまりにも少ないので予約も取らなければ発売告知もできませんでした。
そして迎えた発売日
どこのお店も朝から大行列、そりゃそうです。並べば買えると思っていたのですから。
しかし現実は
本日発売の○○は当店での販売予定はありません。
本日発売の○○は入荷致しておりません。そして今後の入荷も未定です。
本日発売の○○を入荷する予定はございません。
しかしどこのお店も問い合わせの電話が休む間もなく鳴りっぱなしという状態。
物が物だけにメーカーの電話も一日中鳴りっぱなし。
答えられることはちゃんと出荷は致しましたのみ。
では大量に出荷されたはずの商品は一体どこへ?
それはもちろんオークション。
定価の2倍3倍は当たり前で大量に出品されています。
まともに売っている店なんて無いに等しかったのです。
一番ひどいとこなんて予約整理券自体を一回500円のUFOキャッチャーの景品として置い
てあり、そこには整理券を求める長蛇の列が。
もう日本中がこんな状態だったので当然メーカー側はCMの自粛をせざるを得なくなりました。
ここで一言言いたいんですがこういう形で売っている人も買っている人も自分の売るもの(買うもの)が初期出
荷故の初期不良である可能性など微塵も考えてはいないのではないでしょうか?
ちなみに僕のは初期不良でした。
ネットを使い遠距離で非公式に手に入れたものに初期不良があったところで買ったお店に持っていくことは不可
能、その先に待っているのは泣き寝入りですよ。
実際の価格よりも高いのに保障もついていないそんなものがどうしてあんなにも売れるのでしょうか?
少なくともゲーム機の場合はしばらく様子を見てからオークションに手を出すのをおすすめします。
ゲーム機の話が終わった所でつづいてはゲームの話
これは以前、閉店間際のゲームショップの店長に聞いたことですが最近のゲーム業界は完全に問屋に支配され
ているそうです。
商品を入荷できるかは問屋次第、その上最近は異常としか思えない限定版ブーム。
そのために限定版を入荷することがほとんど出来ないそうです。
だいたい50本に1本ぐらい?
これでは遊戯王DM2のグレートモスの封入率と一緒です。
とりあえずあるソフトについて聞いたことを書きます。
あるソフト、それはアーケードで大ヒットしそれが家庭用に移植された太鼓を叩くゲームです。
話によるとこのソフト、全然出荷されなかったそうです。
理由はまず、ソフトの値段がメーカー側の破格とも言える定価6980円だったために高くしても定価を知らなかっ
た人は買ってくれると思ったことです。
それと「これは売れる!」という確信があったからでした。
そして問屋がとった行動は
出荷をほとんどせずに各自でネット上で販売する。
ということで大体定価の3割り増しぐらいで売り始めたそうです。
そして、店には並ばないのでメーカー側には苦情が殺到、さらには急遽”ちゃんと生産はしています”CMの放送
となりましたが1ヶ月経っても2ヶ月経っても店頭に並ぶことはありませんでした。
それもそのはず、問屋が店に”全く卸さないのです”店になんて並ぶはずがありません。
しかし「置いてありますか?」という電話は毎日のようにかかってきます。
しかし「ありません」と答えるしかなかったそうです。
あんまりしつこい人には「問屋がネットで3割り増しぐらいで売ってるのでそこで買ってください」と答えてしまった
そうです。
結局この商品が店頭に並び始めたのは年も明けて1月の終わりぐらいからでした。
それにしてもこんなことが許されるのでしょうか?
ほとんどのゲームが売れずに残る現在、儲けられるときに儲けたいという気持ちはわかります。
しかしここまでする必要はないのではないでしょうか?
某RPGの在庫が山のようにあったりするのもわかります。
でもこれはいくらなんでも・・・という気がします。
と、ここでちょっと脱線させて頂きます。
これもゲームショップで聞かされたことですが最近、ゲームショップに他店のチラシ、それもプレミア系ショップのチ
ラシを手に持ってそこに書いてある買取価格よりも販売価格が低いソフトを売るためだけに買っていく人たちが
いるそうです。
はっきり言って許せないです。
僕はこんなことをするような人間にはテレビゲームなんて遊ぶ資格はないとさえ思います。
このおかげで僕は欲しいソフトを発見したのに売ってもらえなかったです。
探していたソフトを何本も手に入れ損ねました。
ちょっと話が脱線してしまいましたが話を戻したいと思います。
別におもちゃ、ゲームのことだけというわけではなく、他にもCD、食品、本などもこういうことが起こっています。
それでもこの国は”問屋に支配されている”と思えませんか?
転売で生きている人だろうと問屋が出荷しないかぎりは転売などできないのです。
言ってみればこの国の人は皆、問屋によって踊らされているのです。
次にこんなものが出ると言えばそれを買いに行き、今これが大人気で品切れだと言われればそれを必死で血眼
になって探して買う。
マスコミが勝手に仕掛けたブームにさえも問屋の影がちらつきます。
たくさんあっても誰も見向きもしないものでもその流れを制限すればどこかに特集が組まれ、それを求める人は
たくさん現れてその商品を買い求めるでしょう。
その流れはだんだんと大きくなりやがては立派なブームとなります。
つまりこの国の真の支配者は問屋なのです。
もちろんこんなことをしているのが全ての問屋ではないということも重々承知しております。
しかし現在その割合に変化が起こっているのもまた事実。
問屋はもはや立派なこの国のシステムの一部なのです。
だからなくそうにもなくせない。
それがこのように利益重視になってしまうとそれはやがてこの国さえも危うくするでしょう。
僕には現在の消費不況にも問屋が関わっているんじゃないかと思えて仕方がないです。
売れそうなものはすぐに定価を超えて取引されるような世の中からヒットが生まれるとは考えにくいのです。
問屋がヒットを阻害しているように思えてならないです。
つまり意図的にヒットをなくしているということです。
やっぱり一番詳しい”ゲーム”の視点で少し触れてみたいと思います。
なんらかのゲーム系の商品が発売されたとします。
しかし実際に販売されたのは出荷されたうちの20%だとします。
つまり残り80%は問屋側に残ることになります。
わずか20%しか販売されていないことによって商品はすぐに店頭から消えました。
当然、欲しい人はまだまだいるので開発メーカーには苦情が殺到します。
この時点でメーカー側は問屋が出し渋っていることなど知らないために初期出荷分が完売したと思いすぐに追加
の生産を始めます。
そして問屋側が次の出荷を行った時にはもうユーザーの興味は離れていて別にその商品が欲しいとは思わな
いために初期出荷分は売れ残ります。
そこに追い討ちをかけるような追加分の出荷がおこります。
すると初期出荷でさえもまだ無くなっていないのに場合によってはそれ以上の商品が到着されます。
こうして問屋にも店にも商品は余り、結果的にはメーカー、問屋、店の3者すべてが損をすることになります。
こんなことが続いているとやがてはその業界を崩壊させることにもなりかねません。
これでわかりましたでしょうか。問屋が日本の真の支配者だということが。
もういちど言っておきます。
僕は別に全ての問屋が悪いなんてことは思ってはいません。
しかしこういう出来事が起こっていることを少しは気にして欲しいなってことで書いてみました。
少なくとも今のままではそのうち大変なことになると思います。
ヒットを生み出すことの条件は価格、人気、口コミという感じですので価格が安いからこそ人気が出て、それはや
がて口伝えによって多くの人々に広まり結果としてヒットというのは生まれるのです。
売れるからといって即プレミアがついていてはヒットなんて生まれるはずがないのです。
だからゲームにしろ音楽CDにしろまったく売れないのです。
これには別に問屋だけが悪いというよりは売る側の店に問題があると思います。
売る側が売る気が無いのだから売れないのは必然ではないでしょうか。
やる気に対してはやる気がちゃんと返ってきます。
それが今の世の中にはないのだと思います。
やっぱりネットって足引っ張ってばかりだなあ。
ネット社会に問屋は必要ないのではないでしょうか?
問屋はネットには手を出させないとかにしたらまた事態も変わるでしょうが。