ロックマンエグゼ


バトルネットワーク ロックマンエグゼ

このゲームを最初に遊んだ時はビックリしました。

ロックマンにカードファイターズのシステムがプラスされていました。

電脳世界の描かれ方自体は名作RPG「スラップスティック」と同じでしたが。

戦闘のシステム自体もかなり似ていました。

しかし、ロックマンというアクションゲームに上手く流行のカードバトルをミックスしてあってそれによって無限大の可能性を秘めた戦いが出来るようになりました。

このバトルがやってみると以外におもしろくて敵の攻撃をさけて上手く攻撃をするというロックマンの面白さの本質がそこにはありました。しかし、X7のスタッフにはそれが伝わっていないらしくある雑誌のインタビューで「今まではわざわざ敵との高さを合わせないと攻撃できなかったのが今回はどこからでもダメージを与えられるようにしました」というどこをどうすればそんな結論に達するんだと言いたくなるような仕様になっています。戦闘に対して不満点があるのは逃げれない点と一部の敵と戦いにくいというところで逃げれない点にはたしかに疑問はありましたが一戦一戦ライフが回復するので今となっては別にいいかな?と思います。

一部の敵と戦いにくいというのはその名の通り一部の敵プラスボスナビV3の居場所がわかりにくい上に出てくる確率があまりにも低すぎるということでこのおかげで僕はこのゲームのチップコンプを一度はあきらめました。

ボンバーマンカラードマンの居場所がわからなかったのです。

僕はこういうゲームの情報をネットで得ようなんて思わないのでこれはあまりにきつかったです。

ストーリー部分は小学生対ネット犯罪者集団といった感じで短いながらも非常に楽しめました。途中のダンジョンと呼べるものは全て頭が要求されたりボス戦自体もそれなりに楽しめました。あと、ロックマンシリーズで馴染みのあるキャラクターが姿を変えて登場している点がすごく良かったです。ストーリーで不満があるのは最後のセーブポイント以降です。この時にしか出会えないウイルス、チップがあるのにそのあとのドリームウイルスに負けると全て水の泡、これが一番きつかったです。ドリームウイルスはかなり強かったです。
この間久しぶりに戦ってみましたが見事に負けてしまいました。

クリア後に遊べる要素がある点は大いに評価したいです。これによってゲームクリアまでは難易度が低かったのが一気に高くなりました。そして、一番評価したいのがプログラムアドバンス、チップトレーダーに頼ることなくチップコンプが出来た事です。これは、どんなにゲームが下手な人でもいつかはこのゲームを遊びきれるという他ならぬ証拠であり、このレベルでそれを達成させることがどんなに凄い事かをカプコンはわかっていたのでしょうか?プログラムアドバンスというのは特定の順番でチップを使用することによって使える強力な必殺技でチップトレーダーというのはいらないチップを数枚入れることで持っていないチップを含めたいずれかのチップが出てくるというものですがこのゲームの場合、カードファイターズのようにそれ専用のチップがあるわけではないので別になくてもどうにかなるのです。

そうです、このゲームのチップコンプはあまり得意でない人は使えるものを最大限に利用して、得意な人はどこまでも苦労をすることで達成することができるのです。はっきりいってプログラムアドバンスが発見できなかった僕にとってはすごくいいゲームでした。プログラムアドバンス無しでも全てのボス戦でバスティングレベルが取れるのです。マジックマンとボンバーマンにはかなり苦労しました。しかし、そのバランスは対戦に特化した続編によって壊されてしまいました。これらのバランスは対人戦では目障り以外の何者でもなかったのでした。

しかし、どうして対戦の方にカードファイターズのようなハンデを設けなかったのでしょう?
それだけでこの問題は解決したはずです。
それが細かく枚数制限をしたために2ではボスナビをレベルSでデリートするのがチップだけでは無理になってしまいました。さらに一部のチップはチップトレーダーに頼らなければならないほどに手に入りませんでした。
マグマドラゴン出なさ過ぎ!
ゲーム自体の出来は前作をさらに上回って世界を舞台にしたよりハードな戦いが繰り広げられました。
まさに「敵はどこに潜んでいるかわからない」という秘密結社の王道のストーリーでした。
ボス戦はクイックマンあたりで早くも戦いがいのあるボスに出会ったかとおもったらその後も結構いいボス達と戦えました。ブルースはV3を手に入れるのに100回以上倒しました。それなのにクリア後に入ってから事態は変わりました。ナパームマン、プラネットマンとあまりにも倒すのを急かされるボスが現れたのです。もはやバスターだけでは倒せません。それまでは時間さえかければバスターのみでも倒すことができました。しかしそれもここまでです。さらに普通の戦闘時もバスターオンリーに限界がやってきました。
敵、強すぎです!
ヨーラントがウザイ。
ホンキノラッシュがダルイ。
ドリームウイルスキライ。
メガリアたくさんイヤ。
もう、戦闘の楽しさはどこかにいってしまいました。
さらにストーリー中に連続戦闘がありすぎです。これには頭にきました。どこでもセーブができるからと学校でちょくちょくやっていたら途中でやめなければならなくなりました。
携帯ゲームの本質はどこにいってしまったのか?
あと、今回はソフト1本ではチップコンプができませんでした。
これにはもはや何もいう気はありません。他のところに存分に書きました。
しかし、前作のようなゲームバランスで余計な要素がなかったらこのゲームはものすごくおもしろくなると思いました。ここまで収集欲を掻き立てられるゲームはそうないですよ?

そしてロックマンエグゼ3、前作の不満点は全く改善される余地が無し、ボス戦はさらに楽しくない物へと変わってしまった。デザートマンなんてどうしてこのゲームにこんなボスが?って思ってしまいました。
ビーストマン、攻撃避けれるのはよほどアクションに自信のある人だけ。
キングマン、もはやロックマンじゃねぇ。
ドリルマン、これもロックマンじゃねぇ。
ガッツマン、動きが速すぎ。
ブルース、強すぎ。デルタレイエッジになんど倒されたか。
フレイムマン、やっぱりロックマンじゃない。

これらの戦いはもはや作業でした。
そして、戦ってて楽しかったのはヤマトマン、メタルマン、フォルテってところでしょうか。
今回のボスに言えること、それは「そんなに強いボス作りたかったらアクション作れ!」です。
今回のボスはあまりにも強すぎてアクションが得意でない人はかなり苦労したと思います。
体力多すぎて一向に倒れる気配も無いし、攻撃力が高すぎる。
どのボスも急いで倒すのが基本となってしまっています。
あと、ウイルスチップの存在理由を教えて欲しいです。コレ、手に入るのが後半すぎてキラーアイとドリームウイルスぐらいしか使いません。いったいどういうつもりでこのシステムを入れたのでしょうか?どうせならもっと強く育てさせてほしかったです。ナビカスタマイザーももったいないです。このシステム、もっとちゃんと練ってくれていたらかなりおもしろかったと思います。使わないプログラムは多いし、アップ系が一度にたくさんいれられません。もっと広い範囲にプログラムが出来、それによって誰とも一緒にならない自分だけのロックマンが作れると思っていました。それが基本的にプレスプログラムとコレクターズアイは常備入れてあるので全然強くならない。
スタイルはもう一つぐらいもてた方が良かったと思います。
ゲームそのものはおつかいRPGって感じで謎解きは一部少し苦労しました。
そんなことよりもウイルスのSPが強すぎました。

あとストーリー、N1グランプリ開催を謳っておきながら結局大会は途中で中断、続きは別のゲームでってそりゃないだろ〜!最初にゲームを売り込む時の宣伝としてもってきているため、それが目当てで購入した人は多いと思います。それなのにこの仕打ち、もしかしてあれですか?「マジンガーZ対○○」みたいなこの続きは別の話でってことですか?あれはあの当時はそれで済みましたが今の世の中には通用しないと思います。もしかしたら「4」のストーリーを信じる人がいなくなるかもしれません。
今の世の中、一度失った信用を取り戻すのは難しいですよ?
それなのにこんなにもユーザーの反感を買うようなことばかりしていたらどんどん人は離れていきますよ?
現在開発中のエグゼ4はそのあたりをもう一度見直してくれていたらいいなと思います。

PS.今になって読んでみて当時の自分が嫌になって顔が真っ赤になりました。
見やすく改行はしましたが自戒の意味を込めてこの文章はそのままにして残します(2005,12/20)