キングスナイト
FF、聖剣、ロマサガを代表するスクウェアRPGの原点にしてどっからどう見てもシューティングなのにRPGと言い張る謎のゲーム。
勇者レイジャックたち4人が魔王を倒すために旅に出るシューティング。
パッケージ見て勘違いしている人がたまにいますが
決してRPGではありません
たとえ見た目がそうだろうと中身は開始後1秒もせずにわかるぐらいシューティングしてます。
ではどのへんがRPGなのでしょう。この一目でわかるシューティングに入っている謎解き要素こそがこのゲームをクリア不可能レベルへとしてしまっているのです。
ステージの至るところは破壊することができ、破壊することで様々なアイテムが出現します。
これを取ることによりパワーアップをしたり、クリアへと近づけたりしますがうっかり片っ端から取るのは要注意。
なんと中には取るとダメージを受けるマイナスアイテムがあるのです。
そしてこのゲーム最大の矛盾は全員が揃っていないとクリアできないのに1人でも最終ステージにたどり着けるところです。このことが原因でクリアできなかった人は多かったんじゃないかと思います。
さらにただクリアするだけではなく、それぞれが各ステージにある魔法アイテムを手に入れなければならないのです。
これでようやくクリアの資格を得ることができるのです。
そして最終ステージにたどり着くとそこにはシューティングとは思えないような洗礼が待っているのです。
このゲームは1発でミスになるのではなくライフ制なのですがダメージを受けた時に無敵時間が発生しないのです。その上、段差の上り下りが自動で行われるのですがこの時にも当たり判定が発生するのです。最終ステージまではこれでもなんとかなったのですが最終ステージは段差はそこら中にあるわ、敵の撃つ弾の数が半端じゃない、戦闘キャラが大事なのにフォーメーションは好きに変更できない、当たり判定見た目は4倍、実は8倍、魔法の使い方、使うタイミングがわかりにくいなどのめちゃくちゃな難易度になります。
ちなみに魔法を使用できるのは先頭にいるキャラのみです。
こんなに苦労しているのに最終ボスの弱さは折り紙つきでそこまでたどり着いたプレイヤーを必ずや落胆させるでしょう。
こんなわけわからんシューティングですが僕がこのゲームを最初に遊んだのは小学生3年の頃だったと思います。何も知らずになんとなく始めたゲームだったので操作も何もわからずただの一つもステージなんてクリアできませんでした。そして、ゲーム年鑑にて『魔法』なるものの存在を知り、ようやくステージ1をクリア。その後はなんとか最終ステージまで行けるようになるも道をふさぐモノリスに完全に道を阻まれ『こんなゲームクリアできるか!』と投げ出しました。こんなゲーム当時の僕にクリアできるはずがないのです。魔法の存在は知っていてもそれがどんな魔法なのかを知らなかったのです。
そして時は流れ、このゲームのゲームブックを手にした僕はこのゲームに再チャレンジ。
見事クリアしました。
なんとあのFFの原点はこんなにも無茶苦茶なRPG?だったのです。
だからこのゲームを知っている方はこの先どんなにFFが変な方向に進もうと『最初はこうだったんだなあ』という事を決して忘れないでほしいです。