今のゲームと昔のゲームについて本気で考える


今のゲームを語る上で外せないソフトは間違いなく「バイオハザード」でしょう。
このゲームはサバイバルホラーという新ジャンルを確立し後のゲームに多大なる影響を与えました。
このソフトが発表された時僕はすっごくおもしろそうだと思いました。
発売されてやってみると操作に慣れるまでがすごく大変だけどやってるうちに自由に操作が出来るようになっていきました。
ゲーム中で最初に「ケルベロス」が出てくるところで窓ガラスがバリーンって割れますよね、あの場面、僕にとっては一番驚いた場面だったりするんです。もう、思わず自分の周りを見回したぐらいでした。
どんなに画面が優れていようとも結局は「演出」が大事なんだと思います。
僕にとってこの場面をこえる演出は「バイオハザード」シリーズにおいていまだになかったりします。
驚く事はあっても心底恐怖を感じる事がないんです。
これにはこういうゲームに耐性ができてしまったとも言えますが例のシーンだけはなんどやっても背筋が凍るんです。

そして、もっとも今のゲームに影響を与えているのが「ファイナルファンタジー」でしょう。
このゲームの功績はなんといっても当時CGのことを何も知らなかったスタッフが一生懸命に勉強して世の中のCG技術を知らなかったばかりに1段ずつ駆け上がっていくはずの階段を一気に3段飛ばしをしてしまったことでしょう。
しかし、これによりこの技術は「できて当たり前のもの」としてユーザーに受け入れられてしまいその後の基準となってしまいましたので多くのゲーム会社はとてもやりにくくなったと思います。
その後もこのゲームのCG技術は留まることなく上がり続けついには現実となんら変わらないレベルまで来てしまいました。
しかしこの会社に「現実レベル」の先はあるのでしょうか。というよりもこの世にある全ての物に「現実レベルの先」はあるのでしょうか。「現実」の先、僕には想像もつきません。
しかしユーザーはきっと今以上のものを求めてくるでしょう。
その時に「今と同じレベル」のものでは飽きられるという可能性も無いとは言い切れません。

僕の持論のひとつに「どんなものでもピークを過ぎれば時代を逆行していく」というのがあるんですがこれはどういうことかと言うと
「人はある程度を過ぎるとそれよりもずっと前のものを目新しく思えてくる」というものです。
みなさん、心当たりはありませんでしょうか?ゲームだってこれは例外ではないと思います。
で、そんな時にゲームにおける昔の技術である2Dゲームの技術を持っている者がいないとすればどうなるでしょう。
3Dのゲームは出しても余り売れない。しかし2Dのゲームを出す事も出来ない。それではその会社はやっていけなくなると思います。そんな会社は他のところから技術を持っている人を引き抜いてくるのでしょうがそう考えるのは他の会社もおんなじで大争奪戦になってしまいます。

そのとき、2Dのゲームを出し続けていた会社はしっかりとした技術を持っていたりするので大丈夫ということになります。

では、「どこに昔のようなゲームが再び売れる可能性があるか」を僕の予想で答えたいと思います。
電子ゲームが流行り出したのはもう、30年近く前の事です。ファミコンが流行ったのももう、20年も昔の事です。
当時、それらのゲームにはまった人たちの中にはもう、かなりの年の方もいることだと思います。
今から5年ぐらい経ってそんな人たちがふと、「あのときに遊んだゲームをもう一度遊んでみたい」と思ったとしたらどうでしょう。
まず、近くのゲームショップに行くでしょう。しかし店員に聞いても返ってくる返事は「ありません」だったり「わかりません」だったりすると思います。
そんな人たちの大半はレトロゲームの専門店に行こうとは思わずに「もうないのか」とあきらめてしまうと思います。
そんな時に「昔遊んだゲームのような匂いのする」ソフトがあったらどうするでしょう。
そのソフトを迷わず買うと思います。
だからこそ2Dのアナログ的なゲームは生き残らなければならないのです。
今、3Dの軍勢に倒されてしまってはいけないのです。

だからといって問題が無いわけでもありません。
ソフトだけでは遊ぶことはできないのでそこには「本体」という問題があります。
ゲームを買うときに大抵の人は本体も買うことになるでしょうから今みたいなたくさんの本体がある状態ではどの本体を買えばいいのかわからないという可能性も出てくると思います。
この問題に関してはどうしたらいいかわかりかねますが僕の予想は大体こういうことになります。

で、結論なんですが「2Dは3Dを越える事ができないがまた、3Dも2Dを越える事ができない」ということになります。
つまり、この2つの共存こそが最強だと
これはもちろん僕の勝手な意見なので無視してくれても構いませんがこういう時代が来てからでは遅いのです。
だから僕は昔のようなゲームを「無かったかのように」消し去って欲しくないのです。

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