インターネットの存在理由とは


まず最初に言っておきます。インターネットなんて最初っから存在していなければ良かったのです。
そもそもインターネットとは何のためにあるのでしょうか。
インターネットとは何をするところなのでしょうか。
まあ、基本的には”情報を公開する場”だと思います。

では、どんな”情報”を公開すれば誰にも文句を言われないのでしょう?
答えは簡単、そんな情報存在しません
言ってみれば何を書こうと著作権or企業利益の妨害となるのです。
ネット上には数多くの”ファンサイト”と呼ばれるそこの管理人が”好き”だと思うものを取り上げたページがあります。アニメ、マンガ、料理、キャラクター、ゲーム、小説、その他にもたくさんの”ファンサイト”が存在します。
アニメのページならアニメの情報を公開します。しかしその情報は本来、”お金を払って手に入るはずの情報”なのです。例えばアニメ雑誌から仕入れた情報を載せているのですから。アニメの感想を書くのもそうです。
マンガなら例えば週刊のマンガ雑誌の中に書いてある情報を書いたりしていると思います。これは本来、その雑誌を買うか読むかしないと得られない情報です。それを不特定多数の人がそうすることなくその”情報”を手に入れることができるのです。
ゲームだってそうです。発売前のゲームの情報を載せるのは”本来、お金を払って手に入れる情報”で、ゲームの攻略を書くのは”攻略本や攻略をしている雑誌の営業妨害”でしかありません。
料理なら作った料理を画像として載せるのならば問題ないですが雑誌などで紹介されたものを載せるのはダメだったりします。書いたレシピが偶然にも他の本やページに載っていることだってあるかもしれません。歌が好きで歌の歌詞を載せたとしてもそれは著作権違反だし、替え歌を載せるのも著作権違反です。
つまりファンサイトとは企業に不利益を与えなければ存続なんてできないのです。
他のサイトだってそうです。自分の撮った写真を公開しているサイトなら確かに”写真に撮る”事自体は全く問題はありませんがそれをネット上で公開するとなると話は違います。そこにはもはや”移っている物の著作権”が生じます。ニュースサイトならさまざまニュースが公開されますがそれらについて話し合うことは著作権違反ではありません。しかしニュースとは新聞にだって載っているのです。ニュースは新聞に載った時点で”編集著作物”として扱われます。ここに書いてあることは公の場所に書いてはならないのです。無論、話し合いだって著作権違反になります。
わかりやすく言うと”ネット上に何かを書き込むこと”自体が著作権違反なのです。

それなのに大抵の人は画像と歌詞のみを著作権違反だといって中傷します。

では、改めて考えてみましょう。
インターネットとは何のために存在するのか?
インターネットとは何をするために存在しているのか?

ネット上に著作権云々を持ってくるのならどうしてインターネットなんてものを作ったのでしょう?
”インターネット”という不特定多数の人が書き込める場所になぜ著作権を持ってくるのでしょう?
著作権に触れないものを作るにはその取り上げるものの権利を持っているところに許可を取ればいいのでしょうが許可が取れたなんて聞いたことがありません。そもそも企業がOKなんて出すはずがないのです。
企業には何の利益にもならないのですから。

”企業の利益にならない”本当にそうでしょうか?

インターネットとは不特定多数の人が見ているものです。誰がいつどこでどんなページに訪れるかなんてわかりません。たどり着いたページにあるものを全く知らなかったとしてもそこにいろいろと情報や画像があれば興味を持つ人だっているでしょう。興味を持てばその商品を買ってくれるかもしれません。企業側からしたら商品を買ってくれた人がどんな理由で買ってくれているのかなんてまず考えないと思います。
しかし、それがそもそも間違っているのです。今の時代なら大抵の場合、間違いなくネットが絡んでいます。
つまり、ネット上で盛り上がればその商品は売れる可能性が高いのです。
つまり、ファンサイトとは企業にとって”宣伝費をかけることなく宣伝ができる場所”なのです。
宣伝とは本来、何千万もかけてするものです。
しかし、そのファンサイトが大きければ宣伝費をかけずに宣伝した時以上の効果が得られることだってあるのです。プラスにもマイナスにも。しかし大きなマイナスを生み出すサイトがあることも事実です。

しかし、企業なんて”目に見える利益”しか気にしていないので裏方(ネット上で広めようとしている人たち)のことなんてこれっぽっちも考えてはくれません。だからこそあれはダメ、これはダメと言うのです。
「うちの製品が売れないのはあのサイトのせいだ!」って思っているところだってあるかもしれません。
大抵の場合、これは紛れも無い”やつあたり”です。
でも、実際のところ今の世の中ネット上で取り上げられないものなんてまず売れないのです。

だからいっそのことファンサイトに訪れる人を”潜在的な顧客”としてみればいいのではないでしょうか。
そして、その人数に応えられるぐらいの商品を開発したらいいのではないのでしょうか。
つまり、間接的な協力体制を作ればいいのです。せっかく日本語には「もちつもたれつ」、英語には「ケースバイケース」という言葉があるのですから企業側は画像や情報を自由に載せていいようにし、載せたところはそれに応えるようにそのサイトを盛り上げていく。
これでいいじゃないですか。

そもそもネットに著作権を持ってくるのなら「企業専用」にしてしまえば良かったのです。しかし、一般の人でも自由に自分のページを持ったり、どこかの掲示板に書き込めるようにしたのはなぜですか?
そうしておいて「著作権がどーのこーの」というのは間違ってはいませんか?
著作権云々を問う前に「インターネットは何のために存在しているのか」を今一度考えてみたらどうですか?

しかし現在、デジタル著作権を作ろうという動きがあるようです。こんなものが出来たらインターネットはお終いです。つまりもうインターネットは”限界”にきています。これからインターネットはどこに向かっていくのか?
そんなものを作る前にやることはないのか?と思います。こんな法律を作るよりもホームページ上でのルールを作るほうがよっぽど大事だと思うのですが・・・

企業にしてもインターネットをさんざん利用しておいて気に入らないことがあれば「著作権違反だ!」って言うのは間違っていませんか?実際に初期の頃は問題なかったけど今ではやってはならないことだってあります。
インターネットに後から入ってきたのは企業です。後から来た者がいろいろとルールを作ろうとするこれは”インターネットの侵略”とも取れるのではないのでしょうか。
インターネットなんて”道徳的に反していなければ自由”でいいじゃないですか。それ以外の部分に”ルール”を敷く必要なんてどこにもないのではないでしょうか?ネットに著作権云々を持ってくること自体が間違っているのではないのでしょうか?ネット上での著作権違反ではよく問題が起こっていますがどうしてそんな問題が起こるのかを考えた人や企業は少ないのではないのでしょうか?
インターネットに不特定多数の人が書き込めるようにしたのはなぜなんでしょう?
そこにはどういう目的があったのでしょう?それとも目的も無くただ始めただけなんでしょうか?
インターネットを日本で始めようとした人は余程”著作権”というものを知らなかったのでしょう。
そして作った人もそれに乗った企業もこのような問題が起こることは容易に想像できたはずです。
公に話し合ったり意見が書き込める場所を作ったのならどうしてそこに”著作権”を持ってくるのでしょうか?

ではどうして起こるとわかりきっていた問題が起こることを嫌うのでしょうか?起こるとわかりきっていたのなら”暗黙に見て見ぬフリ”をすればいいのではないでしょうか。いっそのこと”利用してやろう”って考えればいいじゃないですか。
ちなみに企業にしてみれば自分が権利をもっている著作物を取り上げること自体を嫌っているのであるからしてそれがどんな些細な情報を載せることだとしても許可を取ろうとすれば間違いなく「NO」と答えが返ってくるでしょう。多分、個人レベルでの公認サイトを作ることは不可能だと思います。
それならばネットとは一体何のために”存在”するのでしょうか僕にはそれがわかりません。
さらにネットとは”何をするところ”なのでしょうか?僕は”インターネットのレーゾンデートル(存在理由)”を知りたいです。

もしその理由がないのであればネットなんてはじめからなかったらよかったのです。
ネットがなければ今とは全く違う世の中になっていたでしょう。
「ネットがなかったらどうなっていたか」「ネットがあったからこそこうなった」ということを一度考えてみませんか?

そして個人レベルで作っているファンサイトを認めてはどうでしょうか?ファンサイトにある情報はどこかから取ってきたものと言えどそれらは全てそこの管理者(もしくは書き込んだ人)が自分の時間を割いて打ち込んだものなのです。ゲームの攻略サイトならそれぞれの人がそのゲームで遊びながらデータとしてとったものを載せているのです。たとえそれが攻略本の販売の妨げになろうともそこには”その人なりのオリジナリティーがあるはずです。画像を載せることも載せないこともその人なりの考えがあるのだと思います。そこに文句があるのならその企業自身がそれ以上のサイトを作ればいいのです。それが出来ないのならとやかく文句をいう権利などないはずです。このままではネット上は著作権によってがんじがらめにされてしまいます。

しかし、””というメディアが存続の危機に立たされていることも事実です。しかしこれはネット以上に”携帯電話”の方が問題なのではないでしょうか。ネット上に雑誌の1ページをそのまま載せることはまずありません。でも、携帯電話の場合はどこでも簡単に雑誌の内容を撮ることができるのです。僕からしたらネット上での著作権侵害よりも携帯電話でのプライバシー&著作権侵害の方を問題にすべきだと思います。   

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